お作品のご紹介と、モチーフ選びについて
こんにちは！ 今日は鉛筆デッサンのお作品をご紹介させて頂きたいと思います。
今回の作者は、以前 『鉛筆デッサン （タワシ・玉ねぎ・紙コップ・栓抜き・フォーク） 』 にてご登場を下さいました
只今受験勉強真っただ中の なおこさんです(^-^) 今回で２回目のご登場でございます。
日々、誠実に頑張って下さっています！★★
では、どうぞ、ご覧くださいませ！！
こちらの制作に費やした時間は、合計で７時間でした。
受験勉強の為のレッスンと致しましては、先ずは試験時間と同じ 4時間で仕上げる事と、一つの区切りを設けております。
今回、４時間で十分なところまで描き込む事が叶いませんでしたので、さらに３時間を費やし、この完成と致しました。
【作者ご本人の感想】
ドラえもんの形に気を取られてしまい、そこに時間を沢山遣ってしまいました。 似させるのが難しかったです。
そして、クッキーの箱やパッケージの黒い色を作るのも難しかったです。
との事でございました。 なおこさん、ご感想も有難うございました。
なおこさんがレッスンを始められた当初を思い返せば、作業の進みも随分早くなり、段取りも良くなって参りました！★
これからの課題は制限時間内に、十分な描写を終える事ですね。引き続き、頑張って参りましょう(^-^)
この様なキャラクター等のモチーフが登場致しますと、一見、不真面目な印象で
何だか勉強から遠ざかっている様に思われるかもしれません。
実は、私の方では、こう言ったものを敢えてモチーフとして選ばせて頂いております。
ここからは少し真面目なお話になります。
『 ドラえもん 』 は、ほとんどの方がご存知のキャラクターですよね？
誰が見ても、ドラえもんだと分る形が存在します。そこに大切な事があるのです。
デッサンのお勉強では、この、自分だけしか知らない物を描くのではなく、誰もが知っているものを描くと言う事が重要なのです。
例えば、デッサンのモチーフに、玉ねぎやジャガイモ、大根、を選んだと致しましょう。
これを並べて描写してみます。 完成した作品は陰影表現さえある程度おさえられていれば、誰もが上手ですねと見てくれます。
では次に、モチーフがもし、トイレットペーパー、たばこの箱、ライター、350ｍｌの缶ジュース、音楽CD等だったらどうでしょうか。
例に挙げましたこれらを見て、何かお気付きになられた方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうです。 これらは、先に述べました 『 誰もが知っているもの 』 なのです。
ジャガイモは形が正確に捉えられていなくても、多少間違っていても、
モチーフ自体が自然の造形により生み出されたものですから、個体差が存在します。
ですから、 「 これはこう言う形なんだろうなぁ 」 と鑑賞者は見てくれます。
しかし、誰もがその形や大きさ、実際に手に取った感触までを知っている物であれば、画面の中で、もう嘘は吐き通せません。
少しでも描いた形に違和感が有れば、 「 ここが変ですよ 」 と分ってしまいます。
もう少しお話を進めさせて頂きますと……。
アカデミックな芸術学校での一番基礎となるデッサンのお勉強では、人体デッサンをします。しかも裸体です。
何故人体デッサンをさせるのかと言う理由は、以上に申し上げました通りによるものです。
人間の裸体ほど、1ミリでも形が崩れていたら嘘の吐けないバレバレのモチーフはありません(笑)
もしあなたが現在デッサンのお勉強をされている、又はこれからなさるのでしたら、
この様な、鑑賞者に嘘が吐けない物を 敢えてモチーフとして選んでいかれる事をお奨め致します。
そして、最低でもモチーフの数を2つ以上にする様に致しましょう。
モチーフの数が増えると、画面の中にお互いの大きさや質感を比較し合える 『 相対関係 』 が生まれます。
この相対関係を画面の中で作れば、さらに、形の正確な把握、表現が要求される事になり、
また、画面全体のバランスを考える、構図の勉強にもなります。
鉛筆に慣れてこられましたら、 『 難しいかなぁ？ 』 と思うものにチャレンジしていって下さいね！(^-^)
そして、楽しみながら描く事も 忘れずに ♬
★ 自然の造形物である花や野菜、果物などと 『 誰もが知っているもの 』 を混じえて描いてゆけば
とても良い学びになりますので、是非、色々な組み合わせを考えて、工夫されて下さい。
描いた数だけ、目と手が鍛えられて、必ず前へ進みますよ！！★★
最後までお読み下さいまして有難うございました。 あなたのお勉強のご参考になる事がございましたら幸いです。
そして、なおこさんにも有難うございました！(^_^) ☆彡
