画集制作の舞台裏
こんにちは!
今日は、松下三郎さん( 御歳95歳 ) の 画集 『 勝手気ままに 東海道五十三次 』 の制作経過のご紹介をさせて頂きたいと思います!(^-^)★
松下三郎さんのお名前は、今回、こちらで初めて出させて頂くのですが、
実は、ご生徒様である iさんのお父様 なのでございます(^_^)
今回は、松下三郎さんが描かれた 『 東海道五十三次 』 の画集制作に関するお話、主にこの舞台裏のお話でございます。
画集に掲載しておりますお作品は、以前に iさんのお父様が描かれた 『 東海道五十三次 』 の記事でも
少しご紹介させて頂いておりますので、合わせてご覧頂けましたら幸いです。
松下三郎さんの画集制作の作業は、今年の4月から始まりました。
掲載作品は、本文だけで57点以上、総項数は68ページにも及ぶ、超大作でございます。
個人の画集で、これだけのページ数のものを作る事は、なかなか困難だと思います。
先ず、作品数が沢山必要ですから…(^-^;)ゞ
お作品を画集にするにあたり、先ずは本のサイズや、全体の総項数を決めます。
サイズについては、普通のノートの様な縦長の形状にするのか、横長にするのか、又は正方形、それとももっと自由な形…?
綴じる方向は右綴じにするのか、左綴じにするのか、などなど。
そして、本文、表紙、カバー、遊び紙、見返しなどに使用する紙や色を決めていきます。
どんな紙を使うのかによって、天と地ほど画集全体のイメージが変わってしまいます。
この選択は、掲載作品のイメージにも大きな影響を及ぼしてしまいますので、
とても重要で難しい作業なのですが、それ以上の面白さが有ります。
私が印刷物作りが好きで、楽しいなぁと感じます理由は、ここにございます(^_^)
作品撮影から装丁、デザイン、編集などの一通りの作業が終えられましたので、印刷所へ本機校正の入稿を済ませました。
この校正を取る作業は、何度やりましても届くまではドキドキ致します…(笑)
そして先日、全ての校正刷りが届きました!(^-^♪
( ※ 本機校正とは、本番の印刷前に、本番の印刷と全く同じ環境・仕様で行う 『 試刷り 』 の事です。 )
本文は、ドドーンと大きな紙( B2サイズ以上 )の両面に 刷られています。
全てイメージ通りに、美しく再現する事が出来ました~( *^-^)★
こちらのお写真は、画集本体に付けるカバーの表紙部分でございます。
本番の画集は、この左側に、表紙内側に巻き込む 『 袖 』 も付きます。
長い寸法ものの校正では、出力紙サイズの関係上、袖、表紙、裏表紙など、分割しての印刷になります。
カバーの紙の表面には、印刷後、艶消しのポリプロピレンを貼る加工も致します。
表紙の人々の絵は、今回の画集制作に合わせて、松下三郎さんが新たに描きおろして下さいました。
何度も申しまして申し訳ないのですが…、松下三郎さんは、御歳95歳でございます!このチャーミングさ、素晴らしいです!(#^.^#)(笑)
本文の印刷も、原画のイメージを損なうこと無く、透明感も柔らかさも上手く再現する事が出来て、涼し気な印象で上がって参りました★
★ 以下に、本文に掲載致しましたお作品を、少し抜粋してご紹介させて頂きます(^_^)
この 『 日本橋 』 のお作品から、五十三次が始まります。
こちらは富士山の見える光景 『 日坂 』 のお作品でございます。
途中、ペンを筆に持ち替えて制作をされているお作品も有り、読者も一緒に新鮮な気持ちに変われて素敵です☆ミ
床の間の掛け軸にしたくなってしまうお作品です…(笑)
こちらは松下三郎さんご自身もお気に入りの 『 箱根 』 のお作品でございます。
見ているだけで、穏やかな気持ちになりますね。
本機校正も無事上手くいきましたので、次はいよいよ本番印刷に進みます!
松下三郎さんの画集 『 勝手気ままに 東海道五十三次 』 制作の様子は、追ってまたご紹介させて頂きます。
画集完成後は販売も予定致しておりますので、こちらのご案内も 改めて出来ればと思います★★
長い記事を最後までお読み頂き、有難うございました(^_^)♪♬