講師のオイルパステルの使い方、描き方など
こんにちは!
今回は、私の オイルパステル画 ( クレヨン画 ) 作品の制作過程 を、ご紹介させて頂きたいと思います(^-^)-♪
鉛筆デッサンや、水彩色鉛筆画の描き方のご紹介は、以前に何度か掲載をさせて頂いておりましたが、
オイルパステル画についてのご紹介は、未だ掲載を致した事がございませんでした。
【ご参考記事】
少し前に、かんなちゃん(小学3年生のご生徒様)のお母様から、
『 オイルパステル画の描き方も、是非掲載をお願い致します!』 との、大変有り難いお言葉を頂戴致しました(*^_^*ゞ
と言う訳で、この度漸くその準備が整いましたので、掲載をさせて頂きます★
制作の途中、小刻みにお写真を撮り、全ての掲載を致しましたら、随分長い記事へとなってしまいました…(*_*;)
制作過程のご紹介が終わりました後には、恒例の動く画像も掲載 致しております。
また、最後には私のオイルパステル( クレヨン )に対する想いも少し添えさせて頂きました。
今回の完成するまでの様子から、何かあなたの制作のご参考になる事が見付かりましたなら幸いです。
それでは先ずは、完成作品からご覧下さいませ(*^_^*)
毎日お買い物でお世話になっておりますスーパーマーケットで、素敵な徳島県産の 『 すもも 』 に出会いました( *´。`)
彼らを主なモデルに致しました。
左上に見えております黒いものにつきましても、途中でご紹介をさせて頂きます(笑)
ではでは、制作を始めて参りましょう!★☆
今回、私がモチーフにした物はこちらでございます(^_^)–★
正方形の模様が描かれた木製のボードに、青林檎、レモン、すももを並べてみました。 アトリエでの撮影です。
これで良いだろうと思い並べてみたのですが、実際に並べてみると構図が少し物足りない様に感じました。
何かモチーフを足したいと思います。
中央部分の下に、貝殻を2つ増やしました(^-^) その分、すももを1つ減らしてみました。
では、描き始めます。 今回の制作は、F6号サイズで行います。 ( 画像クリックで、それぞれ 拡大表示されます。 )
全体の構図を、おおまかな形で取りました。
青林檎や貝殻、すももの位置を決めかねておりましたので、取り敢えず、何ケ所かに線を取ってみました。
次からは、色を置いて参りますよ(^_-)–☆
青林檎、レモン、すももに色を置きました。
色を置いた事で、全体の構図が随分確認し易くなりました (^-^)★
その他の部分にも、大まかに色を置き、ボードの模様の位置も決めました。
全体に色を置いて見ましたら、モチーフを何個か足したいなぁと思いました…(^-^;)ゞ
今回のお作品は、すももを主役にしたいと考えておりましたので、すももの数を増やしてみます。
貝殻とレモンとの間、右下の位置に、すももをそれぞれ足しました。
モチーフの構図は、これで決まりました!(^_^)♪
これから、モチーフの陰影表現と、作品全体の色調作り をして参ります。
( この段階から、青林檎、レモン、貝殻に、少し影を入れ始めております。 )
先に置いた机の茶色、黄土色の上に、薄紫色を重ねました。
ボードの白色部分にも、オイルパステ(クレヨン)の白色を置いております。
モチーフの下(ボードと接する部分)に、影を描きました。 影の描写には 薄紫色を使っております。
机の部分に、赤茶色を多く重ねました。 この段階では紙の白色が所々見えています。
次は、この紙の色の白い点々が見えない様に、さらに上から色をピッチリと重ねて参ります。
( 今回のお作品は、紙の色がオイルパステルの間から見えない描き方を致します。 )
先に置いた机部分の赤茶色の上に、もう1度 紫色を重ねました。
その他のモチーフ全てにも、色を重ねました。 これから描き込んで参ります。
先のお写真と、どこが変わったのか 分りづらいと思いますが…(*^_^;)ゞ
ボードの描写に使用致しました水色が鮮やか過ぎると感じましたので、彩度を落とす為に、薄いグレーをこの水色の上に重ねました。
先の段階と見比べますと、少し水色の鮮やかさが落ち着いたのがお分かり頂けるかと思います。
画面に変化を付けたいなと思いましたので、背景に机の形を作ってみました。
そして、木製の机を表現する為に、木目も描きました。 この木目表現は、重ねた色を削り、下に描いた色を見せる技法で行っております。
青林檎の軸も描き、すももの白い光、貝殻の模様も描きました。
ボードの形が気になりましたので、こちらも整えました。
全体の色彩が、自分の作りたい雰囲気よりも少し暗くなってしまったと感じましたので、
背景の色を変えてみる事に致します(*^-^;) ( いわゆる、試行錯誤中でございます(笑) )
机部分へ、明るい黄土色を重ねました。 机のラインの角度も変えました。
机の向こう側の深緑色になっていた部分は、全て色を削って取り除きました。
( 色を取り除いた事により、下地に置いていた赤紫色が顔を出しました。 )
色味を変えてはみましたが、私自身の作品としては、少し物足りない様に感じてしまいました…(-_-;)。。
私らしく在りたいと思いましたので、ここでちょっと遊んでみます!-☆ミ
机の形の表現は水平線に変更し、水平線の高さも少し下方向へ移動させました。
そして、机の向こう側へは 黒い仔猫 を描き足しました!(^-^)★
( 私と致しましては、これで漸く気持が落ち着きました(笑)=3 )
少し余談になってしまいますが、この仔猫ちゃんのご紹介もさせて頂きます。
( さらに長くなってしまいごめんなさい…(>_<) )
この子とは、2016年5月16日の夕方、アトリエからの帰宅途中に、路上で出会いました。
発見した当時は、生後1週間程、親猫からこの子だけがはぐれた様子でした。
触ると低体温症になっており、目も開けられない状態。 うずくまって、瀕死の状態で鳴いておりました。
通行人の方々は見ては通り過ぎて行きます。 このまま放っておけば間違いなく亡くなってしまいます。
後の事は後で考えよう!と、とにかく急いで動物病院へ連れて行きました。
その後、里親様探しに奔走を致しましたが、無事に幸せなご家庭に託せました(*´-`)♥
保護をしてからの2週間だけではありましたが、お世話をしている中で、この子には幸せな時を沢山頂きました。
大切なこの子を描かずには居れず…、描き入れてしまった次第でございます(笑)
それでは、再び制作に戻らせて頂きます!m(_ _)m
机の色を黄土色に変えた事で、絵の全体は明るくなりました。
しかし、この事により、レモンの黄色と合わさって、目がチカチカして、眩しく見づらい画面になってしまいました…(・_・;)
机の色を、モチーフ達の色彩が引き立つ別の色へ変えたいと思い、グリーン基調の花柄のクロスを敷く事に致しました。
これは、そのクロス( 敷物 )の下描きをしたところです。
クロスを描き込んでいきます。
色彩に深みを出す為に、下描きに使用した緑色とは違う、別の緑色を数種類使い、色を重ねていっております。
もう少しで完成ですよ(^-^)-★
背景部分の赤紫色の上に、薄いピンク色を重ねました。
クロスにも明るい黄土色と、薄いクリーム色を重ねて、全体の色彩を明るくさせました。
お花の模様も整えまして……
今回のお作品は、これで 完成 と致します!! お疲れ様でございました(^。^;)/
次は、各所をズームアップにて撮影致しましたお写真も ご紹介させて頂きます。
細部のご確認に ご覧下さいませ★
殆どの部分は、オイルパステル( クレヨン )をコテコテと重ねる描き方をしておりますが、
青林檎の肌については、紙の白色や下地に置いた色が、やや透けて見える描き方をしております。
オイルパステル( クレヨン )でも、その色によって、不透明なもの、透明なものがございます。
それらを使い分けますと、この様な描き方が出来ますので、表現の幅が広がります(^-^♪
…で、黒ちゃんでございます(笑)
背景の赤紫色の上に、ザックリ軽く、1度だけで描きました。 グルグル、チョンチョン…。そんな適当な描き方でございます(^-^;)ゞ
モチーフの方は今回の主役でございますので、みっちり、ピチッと描き込んでおります。
では次は、お待たせ致しました、動く画像 にて制作過程の一通りをご覧下さいませ★★
( その後、もう少しだけ続きます(~_~;) ゞ)
今回は、制作の過程を皆様にご確認して頂きやすい様に、静物画の制作に致しました。
オイルパステル( クレヨン )は、小さなお子様から大人まで、誰もが簡単に楽しく使用出来る 素晴らしい画材です。
描き方、表現手法は人それぞれ、多種多用様です。
この様にしなさいと言う、決まりはございません♬
以上にご紹介させて頂きました描き方は、1つの制作例 として、お受け取り下さいませ。
1つの描き方に囚われる事無く、はみ出し大歓迎で、グルグル~っと自由に、
是非 童心に帰って、あなたも思いっきり楽しまれて下さい(^-^)♥
どんな絵になるのかなぁ?と、色々チャレンジして、研究してみましょう!
本日は長い長い記事に、最後までお付き合い下さいまして、有難うございました☆彡★☆彡