堺コレクションでめぐる美の系譜
~画家たちの交流を通して~
こんにちは!
今回は皆様に、堺市立東文化会館(南海高野線 北野田駅直結)におきまして
現在 開催中の展覧会『 堺市所蔵美術作品展 』のご案内を申し上げます🌸
10月14日まで開催されております!(^-^)🌟
私は少し出遅れましたが、本日観覧をして参りました。
大変素晴らしいものでございましたので、是非広く知って頂きたく、
僭越ながら後半には私のレポートや感想も含めまして、ここにご紹介をさせて頂きます。
それでは先ずは、展覧会の開催情報から差し上げます…(#^-^#)/-))
是非、お越し下さいませ!!
● 第20回記念 堺市所蔵美術作品展 堺コレクションでめぐる美の系譜 ~画家たちの交流を通して~
- 会場:堺市立東文化会館 2階ギャラリー
- 会期:2018年9月15日〜10月14日 (※ 休館日:水曜日)
- 時間:10時〜17時30分(入場は17時まで)
- 入場料:無料✨
- 特典:入場時に展覧会図録が無料で頂けます📖
- お問い合わせ:堺市文化課 072-228-7143
※ 今回掲載させて頂きました画像は、全て堺市に許可済でございます。
堺市では、市民をはじめ 多くの方々が広く美術作品に親しみ
文化芸術に関する理解を深める事が出来る様にとの趣旨で、
毎年 堺市が所蔵している美術作品を無料で公開する展覧会を開催致しております。
画像掲載の為、文字が読みづらいかもしれませんが、堺市長からのメッセージも掲載させて頂きます。
今回の展覧会は『 第20回記念 』と題された事からも分かるように、大変充実した内容となっておりました。
展示作品は、日本画、洋画、版画の 小品から100号を超える大作までの約80点。
ホール全体を伸び伸びと使用し、思わず時が流れるのを忘れてしまう程の居心地の良さで
ゆったりとした展示空間が演出されております。
各作家ごとにプロフィールの短文が書かれたパネルが作品横に添えられているのですが、
よく美術展覧会で目にする、所謂、作家の略歴のそれとは今回は少し趣が異なりました。
添えられた短文は、作家自身の芸術に対する言葉、堺とのゆかり、
堺ゆかりの作家同士の交流、それら繋がりの中での師弟や友人関係にも焦点を当てた内容になっております。
これら説明文のお陰で、作家をより身近に感じられ、深く知るきっかけになる事と思います。
この取り組みは、観覧者の事も良く考えられた気配りで、私個人としては大変心が温まりました。
そして何より、『 堺贔屓の視点(?) 』で全体が纏められているところが、なんとも愉快に感じられました。
作家が堺市と関わったエピソードを知る事で、堺市民としては誇りにも繋がっていくと思います。
作品の展示も、師弟、友人としての繋がりのある作家同士を側に配されておりましたので、
『 この方は この方に師事されたのだなぁ、なるほど納得!』と、その短文を読みながら私は絵の前を何度も行ったり来たり…(笑)
殆どの作品が大きいので見落としがちの小さなパネルですが、ご観覧の際は是非ご覧下さいませ。
きっとより一層、お楽しみ頂ける事と思います(^_^)★
今回の出展作家は下記の通りです。
ご参考にご紹介させて頂きます。
【日本画】
- 北野 恒富(きたの つねとみ)
- 島 成園(しま せいえん)
- 中村 貞以(なかむら ていい)
- 松岡 政信(まつおか まさのぶ)
- 若杉 義幸(わかすぎ よしゆき)
- 粥川 伸二(かゆかわ しんじ)
【洋画】
- 山内 愚僊(やまのうち ぐせん)
- 赤松 麟作(あかまつ りんさく)
- 大田 健一(おおた けんいち)
- 川原 章二(かわはら しょうじ)
- 松原 三五郎(まつばら さんごろう)
- 高岡 徳太郎(たかおか とくたろう)
- 有岡 一郎(ありおか いちろう)
- 長谷川 望(はせがわ ぼう)
【版画】
- 瑛九(えいきゅう)
- 泉 茂(いずみ しげる)
- 山中 嘉一(やまなか よしかず)
出展されている作品のお写真を可能であれば公開致したいのですが、
残念ながら著作権の関係上、図録や図録からの転載が出来ませんので
一部堺市のホームページで公開されているものにつきましては、
作品をご覧頂けます様にリンクを貼らせて頂きました。
( ※ 名前の文字が色文字になっている作家は、名前文字をクリックすると堺市のホームページに繋がり 作家の紹介ページが開きます。)
★私が今回の展覧会を観覧して嬉しかった事は、
昨年この堺市の展覧会で出会った作品に 再会出来た事でした!
良い作品は、何度観ても、会っても、素晴らしいものですね(^_^)-★
そして、その作家の未だ拝見した事の無かった作品にも新たに出会え、さらに感激を致しました。
個人的に特に好きだなぁと感じますのは、川原章二さんの作品群。 大作揃いです。
何度観ても敬愛致します。
今回はチラシ裏面の右上に掲載されている『堺の風物』(F100号サイズ)が展示されており、
先ず、作品の独創性に驚かされました。
絵の中に、フランシスコ=ザビエル、南蛮人が居る…(@_@)!(笑)
作家、72歳の作品です!
そして、美しい色彩から届けられる温かみ、その飄々とした作風の中に静かに佇む仕事の巧みさに 再び感動を致しました。
大きな水色の面に、かすれる様な白い絵の具の使い方で沢山の造形が丹念に描かれております。
一瞬、海の波の波紋の様にも思われましたが、家の形にも見えます。
恐らくこれは…と思いながら、敢えて答えは追求せずに、私は謎の楽しみとしてその場から持ち帰りました。
是非、実物を会場でご覧下さい!(#^.^#)
赤松麟作さんの『 裸婦 』も素晴らしかったです。
一見、早い筆致で大胆に描かれている様に見えますが、よく見ると
小さな筆で繊細に描かれております。
早い筆致でうねる様な細い線で入れられた肌へのハイライト。
これが最後の筆だったのでしょうか。
作者の深い探求や息遣いが感じられる 美しい作品です。49歳の作。
そしてこちらも、再会出来て感激致しました若杉義幸さんの動物作品たち。
今回は3点の出展です。
私の一番のお気に入りは『 トリミング 』(縦長の200×170㎝)
ペットショップでの一場面です。
高い台に乗せられた茶色のポメラニアン犬が、店員の女性に覗き込まれながら毛のお手入れをされています。
作者の動物や命に対する愛情が溢れていて、観ていると嬉しい気持ちが沸き起こって参ります。
若杉義幸さん45歳の傑作。
大変嬉しい事に、入場無料に加え、この展覧会入場時には図録が無料で頂けます!(*´-`)★☆彡
図録巻末には、作家のプロフィール(解説)、作家同士の交流も掲載されております。
こちらも文字が読みづらいかもしれませんが、画像にてご紹介をさせて頂きます。
ご参照下さい。
展覧会の内容が非常に素晴らしくて、思わず長い記事になってしまい、失礼致しました…(^。^;)ゞ
ご遠方の方にでも お運び頂きたい お勧めの展覧会でございます★
芸術の秋、是非ご観覧下さいませ (#^-^#)-♪♪ そして、お帰りの際にはアンケートのご記入ご協力も是非 お願い申し上げます。この展覧会の継続や、新たな企画展の開催に繋がります。
末筆になりましたが、今回の展覧会ご紹介記事掲載にあたり、ご快諾、ご協力を下さいました
堺市の学芸員様、並びに会場スタッフの方々皆様に心より御礼を申し上げます。
有難うございます!
そして、最後までご覧下さいましたあなたにも、有難うございます★★★