ダウンロード『塗り絵』と『お手本』付き
こんにちは!
皆様、如何お過ごしでございましょうか?(#^_^#)🌼
北野田絵画教室は、新型コロナウィルス感染拡大防止の為に
2020年4月15日から5月6日迄の間
臨時休室をさせて頂いております。
急な決定となりましたが、皆様のご理解とご協力に
心より感謝を申し上げます。有難うございます。
来る5月4日には、緊急事態宣言が約1ヶ月延長される
見通しとなりました。
これに伴い、当教室の臨時休室も延長する運びとなろうかと
考えております。
こちらに関しましては、政府の発表を受けた後、内容を検討し
改めて皆様にご連絡を差し上げます所存でございます。
レッスン再開までの間、ご不便とご迷惑をお掛け致しますが
何卒宜しくお願い申し上げます。
尚、このブログにつきましては休室中も執筆を続けて参ります。
時々覗いてみて下さいね(^-^)
ご体験、ご見学等のお問い合わせにつきましても
随時受け付けております。
お電話でのお問い合わせは不在の場合がございますので
当ホームページ内のお問い合わせフォームを
ご利用頂けましたら幸いでございます。
さて、今回は★
長らくお待たせを致しました…。
『 塗らずに描く、色鉛筆画の描き方 』の第2回で
ございます❣(#^.^#)👏💕🎉🎉🎉
こちらの黒猫ちゃんの制作過程をご覧頂きながら
色鉛筆を使用した絵の描き方をご説明させて頂きますよ✨
先ずは、今回の概要説明から始めます。
続きまして、モデルさんのご紹介、制作を始める前の注意点、
色鉛筆画に用いる紙のお話を致します。
そして、制作過程を、順を追ってご覧頂きます(^_^)
少し長編の記事となりますが
あなたのご参考になる部分がございましたら幸に存じます💖
次の動く画像は、制作過程を一つに纏めたものです(^-^)🎥✨
記事を一通りご覧頂きました後、ご確認にご利用下さいませ。
実は、次に掲載をする『描き方』の記事は
『アクリル画の描き方 vol.1 』を予定し
編集を進めておりましたが、新型コロナウィルスの影響で
休校や外出自粛により
「お家時間」を多く持たれる方が増えて参りました為、
急遽、殆どの方がお持ちの身近な画材 “ 色鉛筆 ” へ焦点を移し
『塗らずに描く、色鉛筆画の描き方』に変更を致しました。
合わせて、今回の記事には 初の試みに
無料ダウンロードでご利用が可能な この作品の
『 塗り絵(線画)』の掲載を加えました(笑)🎊✨
『線画』と『完成お手本』の2種類をご用意致しました。
(※ どちらも記事の最後にございます。)
ダウンロードした画像は、ご家庭のプリンターや
コンビニエンスストア等に設置されたカラーコピー機で
出力(印刷)して ご利用下さいませ(^-^)👌💕
描き始めの線が描かれた方の絵(線画)は
説明上、分かり易い様に『塗り絵』と表記致しておりますが
色塗りはしないで、描いて下さいね!(笑)
皆様にもご一緒に、色鉛筆画の制作をお楽しみ頂けましたら
嬉しく存じます❣️👏✨(^_-)–★
⚠️ 画像ダウンロードと印刷作品のご利用は
個人の趣味の範囲に限らせて頂きます。
また、当教室の許可を得ない無断転載、転用、
配布、販売を固く禁じます。
無料ダウンロードは、個人の趣味、学習の為のご提供です。
個人やお友達とご一緒にお楽しみ下さいませ。
今回は、色鉛筆画をお手軽に楽しむ事に重点を置きました★
使用画材のご紹介や、技法解説(制作時の色鉛筆の持ち方、
色の濃淡の作り方、カラーチャート(色見本)の作り方)の
詳細もお知りになられたい方は、下記の二つの記事を合わせて
ご参照さいませ(^-^)/✨
それでは、以下から制作を始めて参りますよ(^。^)–★
本作品のモデルさんのご紹介からスタートです!
絵のモデルの黒猫ちゃんは、私のフランスのお友達
エリサさんの愛猫プラダちゃんです(=^・^=)♪
ご依頼時にエリサさんから頂きましたお写真の内、
2枚を元にして、プラダちゃんの肖像を描きます💪💕
私はフランス🇫🇷現地へ
ご本ニャンの姿を確認しに行く事が出来ませんので
とにかくこれらのお写真だけが制作の頼り👀✨
ですから、描き始める前に、よ〜く写真中の猫の体の形、
骨格や筋肉の様子、毛の色や生えている方向、光源の位置、
光によって出来た影の位置等を観察致します。
動物を描く上で、特に注意したい部分が幾つかございます。
骨格、筋肉の様子は当然気を付けるべきものですから
これら以外を私の目線で挙げますと、
その第1位は…ズバリ、『毛の色』です✨
毛の特徴は、同じ種類の動物であっても
個体によって全く異なりますので、動物の肖像を描く上で
『その子らしさ』を表現する大切な一要素になります(*^_^*)
今回は『黒猫』ですが、黒猫と一言で申しましても
その毛色は様々。
先日ご紹介を致しました猫の色鉛筆画『Princess Sugus 』の
モデル、Sugus(サガス)ちゃんも黒猫でした。
(※上の画像参照)
室内で遠目に見ると黒猫ですが、太陽光下では
毛色に茶トラ猫、キジトラ猫、黒猫の特徴が見られました。
お写真をよく観察すると、縞模様が見えてきて
真っ黒一色の猫ではない事が判りました。
そして、この黒猫プラダちゃんの毛色はどうかなぁ?と
観察してみますと…。
日陰に居るお写真では一見 真っ黒な猫でしたが
太陽光下のお写真をよく観察すると
茶トラ猫と黒猫が混ざった印象で、茶色い毛が見受けられます。
彼女の毛色の特徴が掴めましたね(^.^)
続いて、使用する紙のお話も 致しますね★
私は、今回 使用する画用紙に、文房具屋さんで入手出来る
ごく一般的な水彩画用紙( F3号 22.5×27cm)を選びました。
特に銘柄はございません。(※ 上の画像参照 )
この画用紙の表面には小さな凹凸が有ります。
色鉛筆画の制作は、少し凹凸のある紙の方が
色鉛筆の粒子が画用紙表面の凹凸に引っ掛かって
色の乗り、発色が良くなりますので、描き易いです。
これに対し、
ケント紙の様な表面がツルツルした(平滑度の高い)紙は
色鉛筆の粒子が紙表面に定着し辛い為、発色が弱くなり
濃い色にするまでに時間と労力が必要になります。
未だ、色鉛筆や画用紙の扱いに慣れておられない初心者の方には
少し凹凸の有る画用紙のご使用をお勧め致します(^_^)✨
表面がツルツルした紙は、主に製図やイラスト、
ペンでの描画、細密画の使用に適しています。
色鉛筆画でも、使用する紙によって
その色の発色や与える印象が変わります。
是非、様々な紙で描き心地を試し、ご自身のお気に入りを
見つけて下さいね★
それでは、先程までの観察を手掛かりにして
色鉛筆でプラダちゃんを表現していきましょう!(^.^)!
① 先ずは、この画面の中に、どれくらいの大きさで
どの位置に描くのか(構図)を決め、
軽く線を引きながら猫の形を捉えていきます。
(デッサンをしていきます。)
初めの描写には、黒色に近い紺色の色鉛筆を使用致しました。
⚠️ 作品は陰影表現によって描いていきますので
形を説明する様な強い線、“輪郭線”は描きません。
写真を観察し、描き始めの段階から
影が出来ている位置を意識して、色を乗せていきます。
ここでは、目頭、鼻の両脇、頬の下、首に軽く影を描きました。
軽い筆圧で、目に黄色、口元にピンク色も加えました。
(※ 強い筆圧で塗り潰したり、塗り込めたりはしません。)
次からは、毛と肌を描いていきますよ(^_^)
② 形を捉える際に用いた紺色の色鉛筆を
引き続き使用しています。
黒色は色の中で最も力強い色彩ですので
もう少し描き進んでから登場をさせます。
この理由は、描き初めの段階から黒色を多用致しますと
作品全体の色彩が沈んでしまうからです。
一度 彩度が落ちてしまった色を、後から修正して
純粋な鮮やかに戻す事は、残念ながら不可能なのです。
ですから、描き初めは、弱目、薄目の色彩から使用して
徐々に濃い色を使う様にしていきますと
色使いの失敗を防ぐ事が出来ます(^_^)👍
写真中の猫の毛並み、毛の流れている方向をよく観察して
自分が描く線の方向も、それに従って描いていきます。
影の出来ている位置も確認しながら進めますよ。
お顔の辺りを 拡大して見てみましょう(^-^)🔍✨
近くで見ますと、随分と大雑把に描いていますので
驚かれたかもしれませんね(笑)
私の制作は、どんな作品、どの画材の使用でも
描き始めはザクザクっと、大胆な作業を致します。
そして、完成に近づくにつれて、作業を細密に
変化させていきます。初めからは細密には描きません(^_-)✨
耳の内側に、ピンク色に近い肌色を薄く加えました。
次からは、鉛筆の使い方を少し繊細にしていきますよ(^。^)
③ 耳の内側と目を除く全体に、軽く茶色を重ねました。
尖らせた色鉛筆の先を使っています。 鉛筆の持ち方、扱い方は
下の画像のB、C、D がこれに該当致します。
( 塗らずに描く色鉛筆画【椿の花編】vol.1の記事から引用)
ではまた、近付いて見てみましょう(^-^)★
細い線を、軽やかに重ねます。
『 塗らずに描く色鉛筆画 』ですから、強い筆圧で
色をグイグイと一気に塗り込める事は決して致しません。
幾層にも線の描写を重ねて、色彩と陰影を作っていきます★
力尽くで一気に色を濃くすると、重い印象の描写になります。
また、描き間違えた際には、消しゴムで消し切れなく
なりますから、筆圧には 注意が必要です。
色鉛筆画が、重厚な油彩画の様な印象になっても
作品としては素敵です。
ですが、それでは 描く画材に 敢えて色鉛筆を選択した意味が
失われてしまう事になります。
色鉛筆だけが持つ『魅力』とは、
色鉛筆でしか出来ない『表現』とは、どの様なものでしょうか?
私がこれらを考えますと
それは、空気を含んでいる様なフワッとした軽やかさや
目に映る色彩の優しさだと受け止めています。
ですので、この作品でも、私が感じているその色鉛筆の魅力を
猫を通じて表現したいなぁと思い、描きます。
これは私の個人的な主観ですが、どの画材を使用する場合でも
別の画材の代用にそれを使っていない限りは
使用している画材の特質を良く考えて
それでしか表現し得ない方法を研究し、探求する方が
好ましいと考えます。
その画材の魅力を一生懸命に探していると
画材の方からも愛される様になります。
やがては、お互いに制作を助け合う信頼関係が結ばれます。
今手にしている画材の魅力について考える事が
自分の技術の幅を広げる一番の近道に繋がると
私自身は感じております(^-^)ゞ🌱
では、制作に戻りましょう…!💪💖
④ お顔の変化にちよっと驚かれたかもしれませんね(笑)
この作品では、光源は画中右斜め上に有り
左下に向けて、光が注いでいます。(下の画像参照)
光と影の位置関係を理解して、陰影表現をしていきます。
ここからは、影の表現を強めていきたいので
ブラック(黒色)も使い始めました★
茶色、紺色、黒色を何度も重ねながら
徐々に全体の色を濃くしていきます。
耳の付け根や口元など、皮膚の色が薄っすら見えている箇所には
肌色やピンク色等、皮膚の温かみを感じる色を重ねます。
黒猫だからと、毛の色を作る事だけに専念してしまわないで
毛の下には体や骨が存在し、温かな血の通う命が有る事を
意識しながら、描き進めます。
耳の内側の毛も描き始めます。
⑤ お顔から、黒色の重ねを増やしていっています。
⑥ 画面 左側は、影になる部分ですので
影の出来る場所から色を深めていきます。
影から色を強めていくと、描き易いです。
描く線は、常に軽い筆圧で、サラサラサラと重ねています。
鉛筆の持ち方・扱い方は、下図のDがこれに該当致します。
鉛筆の先端に近い位置を握ると筆圧が強くなります(図A)。
逆に、図CやDの様に先端から遠い位置を握ると
必然的に筆圧が弱くなります。
もし、ご自身の力加減で筆圧が弱められ無い場合は
鉛筆の握る位置を変えてみられて下さい(^-^)
では、またまた近付いて見てみましょう🔍✨
段々と、毛がフワっとしてきましたね!👀✨
⑦ 胸や足先にも色をどんどん重ねて
全体の調子を強めていきます。
漸く、完成像が見えて来ましたね(^.^)💕
絵としては、ここで終わっても差し支え無いのですが
私は見た瞬間に、はっきりと『黒猫』だと感じられる様な絵に
したいと思いましたので、まだもう少し色を重ねて
色彩の印象を強める事にしました。
耳の内側にはピンク色、肌色、ワインレッド、黒色、
グレー系の色彩を重ねています。
⑧ 全体の調子が濃くなって来ました(^-^)
あと少しだけ、描写を重ねて色を強く致します。
⑨ 私が求めた黒猫になりましたので、猫の描写は
これで終わりにしました。
そして、地面に出来る影を、ピンク色で描き加えました。
最後に、おヒゲを描いて…完成です‼️🎊
お疲れ様でした(#^.^#)👏✨
このヒゲ、眉毛、耳毛の描き方です。
黒色の上では、消しゴムで白く消す事で描いています。
(白抜きにする)
紙の白色の上では、黒色の色鉛筆で描きました(=^・^=)💖
消しゴムによる細部の作業には
シャープペンシル型の消しゴムがあると便利です。
文房具屋さんで販売されておりますが
もし手に入らない場合は、文字消し用の大きな消しゴムを
ハサミで小さく切り出して使うと良いです。
(⚠️ ハサミのお取り扱いには十分ご注意下さい!)
額装しますと、こんな感じになりました👀💖✨
作品は、完成をしたら額縁に入れて飾りましょうね🖼💕
では、最後にダウンロード画像を差し上げます(笑)
私は今回、黒猫を描きましたが、茶虎猫にしたり
虹色の猫にしたり、服を着せたり…等々と
想像力豊かなあなたのアレンジでも、ご自由にお楽しみを
頂けましたら幸いでございます(*´-`)✨
以後、『塗り絵』付き記事へご好評の声が聞こえて参りましたら
次回もダウンロードの企画を考えてみたいと存じます(#^.^#)
猫作品のご紹介が多目ですが、私は犬も描いております(笑)
犬作品も今後、ご紹介が出来ればと存じます…🐕💕
長い記事を最後までご覧下さいまして、有難うございます★★★