簡単!描かずに描ける、不思議な絵
こんにちは!(^。^)★
今回は、新企画でございます♪♪♪
遊びながら学べる ワークショップ(体験型 実技講習会)を
開催致します!(*´-`)✨
今回のワークショップは、集会イベントの開催では無く
このブログを介しての『在宅型ワークショップ』でございます✨
「お家時間」の一助になれましたら幸いでございます🏡🎨💕
どなた様も、身近なお道具で
簡単に楽しめる内容となっておりますので
是非 あなたもお家からご参加下さいね✏️
(※ 長編記事となりました(^_^ゞ)
第1回となる今回は
『 遊びながら学ぼう、楽しい “フロッタージュ” 』と題しました。
絵画技法の一つであるフロッタージュを知って頂き
実験的な遊びを重ねながら、その技法を学んでいきます(^_^)
フロッタージュの技法を用いれば
絵を描かずに 絵を描く事が出来るのですよ👀✨
このワークショップが
あなたの新たな絵画表現や創作の手掛かりになったり
絵が好きだけれど描くのはちょっと苦手かな…と思っておられる方の
絵を描くきっかけになれましたら幸せに存じます(#^-^#)
先ずは、フロッタージュのご解説から始めます。
続きまして、使用する画材、 素材のご紹介を致します。
そして、それらを使用した私の制作 実験例をご覧頂きながら
フロッタージュへの理解を深めて参ります。
色々な作例をご用意致しましたので
最後には皆様もご自身で何かやりたくなって下さるのでは⁉と
期待致しております…(笑)
百聞は一見にしかず✨
それでは、早速 始めて参りましょう!(^.^)/★
フロッタージュ(frotterge(フランス語))とは
美術においては、擦(こす)って描く絵画技法の名称です。
また、その技法を用いた作品も、フロッタージュと呼ばれます。
何らかの凹凸の有る素材の上に紙を当て置き、
紙表面を鉛筆等で擦って
その素材の凹凸を紙に写し取る描写方法です。
これを日本語で簡単に表現致しますと、『 写し絵 』ですね(^-^)
美術史においては、シュールレアリスム(超現実主義)の
ドイツ人画家 マックス・エルンスト(1891〜1976)が
発明した技法とされています。
(シュールレアリスムについて等は、また別の機会を設けて
お話が出来ましたらと存じます(^_^))
💡 マックス・エルンストは、
フロッタージュに適した扱い易い『薄い紙』に止まらず、
形を写し取るには困難な『厚い麻キャンバス』上でも
フロッタージュを行いました。
こちらは、ご覧頂いております通り、葉っぱの絵なのですが
実はデッサンをして描いてはいないのです。
植物の葉を素材に用いて制作したフロッタージュ作品です。
先程 述べました方法で、葉の表面と裏面の形を紙へ写し取りました。
左が葉の表面、右側が裏面です。
では、先ずはこの 作業の様子(やり方)をご覧頂きながら
フロッタージュの 基本的な原理 をご説明致しますね(^-^)★
【フロッタージュの やり方】
- 【画像A】の様に、
自分が写し取りたいと思う素材(葉)を机に置きます。 - その素材(葉)に、紙を当て置きます。
- 紙の表面を色鉛筆で擦ると
下に置いた葉の形(凹凸)を紙へ写し取る事が出来ます。
簡単ですね(^_-)✨
植物の葉は多種多様ですので
フロッタージュには最適な素材の一つです。
私は植物の生命力を感じられる様に
実物の色彩に近い緑色の色鉛筆を用いましたが
赤や青等、実物とは違う色彩で表現すれば
さらに面白くなります。
1個の素材さえ有れば、制作の可能性は無限大です✨
先ずは以上、フロッタージュの基本的な原理をご覧頂きました。
以下からは
フロッタージュに用いられるお道具や素材のご紹介と
制作例を交え、さらに詳しく解説して参りますよ(^-^)/~♪
今回、フロッタージュに用いる物が並んでおります★
アトリエ内で、凹凸を持つ素材を集めてみました。
この中で、画材は鉛筆と色鉛筆のみです。
描画材には、鉛筆、色鉛筆、パステル、コンテ等、
硬さのあるものが最適です。
しっかりと素材の形を写し取る事が出来ます。
また、使用する紙は、上質紙(コピー用紙)や落書き帳、
和紙等の薄手で、摩擦に強い丈夫なものが扱い易く適します。
これら集めた素材を、下記の順番で試していきますよ(^-^)💪💖
- おはじき
- 茶漉し器
- ガラスの器
- シャトル・金属製の皿
- 硬貨
- 応用編
- おまけの作品例
それでは、『おはじき』のフロッタージュから始めましょう(^^♪✨
使用する物は、おはじき(数個)、色鉛筆、上質紙です。
簡単な材料のみです。
色鉛筆の色味は、適当に選びました(^_^)★
上質紙は、落書き帳から抜き取ったものです。
作業手順は、先の『葉のフロッタージュ』と同様です★
- 机におはじきを適当に散らして配置します。
- その上に紙を当て置きます。
紙は、フロッタージュの作業途中に動いてしまわない様に
片方の手で押さえ、固定しましょう✋ - 色鉛筆でおはじきが置かれた場所の上を擦ると
紙におはじきの形を写し取る事が出来ます。
もしも、間違って、紙の下におはじきが無い場所を擦ってしまったり
紙が動いて形がずれたりしても大丈夫👌✨
気にせずどんどん進めてしまいましょう(^.^)
それも素晴らしい芸術の足跡👣 素敵です👍💕
使用する色鉛筆の色を、1個ずつ変えました●●●●
近くで見ると、こんな感じです。
凹凸の表情が面白いですね!👀✨
こちらは、初めに写とった場所の上に
さらに違う色でフロッタージュを重ねました。
表現を重ねる事で、全体に動きが現れました💨
「どんな風になるかなぁ…?」と
写し取りの描写を繰り返して遊んでいるうちに
面白い 一つの作品が完成致しました(笑)👏(^-^)★
さあ、どんどん他の素材でも試して行きますよ💪💖✨
続きましては……
茶漉し器の金網の部分を、フロッタージュに用いてみました。
かなり細かい目の茶漉し器でしたので、現れた模様も繊細でした。
荒い目のザルや籠でしたら、また違う面白さが有りますね。
そしてこちらは、形の凹凸が大きいガラスの器を用いました。
フロッタージュに使用した部分は、器の底面です。
凄くハッキリと形が写し取れました!👏
何かの生物の様ですね(笑)
そしてこちらは…
左がバドミントンのシャトル🏸、右は金属製のお皿です。
金属製のお皿の方は、模様の凹凸が浅くて
残念ながら、殆ど模様を写し取る事が出来ませんでした…💔
一方、シャトルのは、期待以上の模様が写し取れました!👀💖✨
シャトルは筒状になっている為
外側の模様を写し取る事は困難でしたので
内側に紙の角を差し込んでフロッタージュを行っています。
これを使用すれば面白い絵が制作出来る💡と思いましたので
ハサミでシャトルを分解する事に致しました。
さぁ、扇型の羽の部分を使用して
フロッタージュを行いますよ!(^_^)
『おはじき』の作例と同じやり方で
フロッタージュの描写を重ねました★★★★
全体像です🌈✨ 如何でしょうか(*´-`)
私は本作では、扇型を不規則な方向に並べて
密集させた構図を作りました。
例えばこの他に、扇型を一定の向きに規則正しく並べた構図や
何処かの部分に大きな空白を作る構図等にすれば
同じ材料を使用していても
全く違った印象の作品を制作する事が出来ます。
絵の構図も、無限大です♾(^_^)★
そして、皆様 お待たせを致しました…✨
個人的には 一推しの面白素材、『硬貨』の登場でございます!(笑)
こちらは鉛筆でのフロッタージュです(^-^)👛✨
硬貨は形が明瞭に写し取れますので、楽しいです★
海外の硬貨やメダルでしたら、また違った趣になりますね。
これらも色鉛筆を使用して、フロッタージュ作品に仕上げてみました✍️
モノクロームの鉛筆で写し取った時の雰囲気とは
随分違ったものになりました!👀💖✨
面白素材だと思っていましたら
何だかちょっと お洒落な現代絵画に変身…(笑)
硬貨以外の余白部分には、薄い黄色を着彩致しました。
どの向きにしても、飾れる作品が出来ました❣👏(笑)
以上までの絵は、写し取るだけで完結をするものでした。
最後は、複数の素材を使った『フロッタージュの応用編』の
作例をご紹介致します(*´-`)
幾つかの違った素材を組み合わせて、一つの具象画を
制作してみますよ。
お花のガーベラをイメージして
色鉛筆でフロッタージュを行い、描きました。
本作に使用した素材は、
先程ご紹介致しました 葉と、おはじき、シャトルに
『クリップ』と『ロープ』を新たに加えました。
何処に何が使われているのか、お分かり頂けますでしょうか?(^_^)🌸
背景に着色をする等して
さらに色々な描写を加えれば、
また違った趣になっていきます。
他には、今回は全ての作例で
「白色の無地の用紙」を使用致しましたが
色や模様のある画用紙でフロッタージュを
行っても面白いですよ。
フロッタージュの表現は、使用する画材、素材の
組み合わせで、まだまだ展開をしていく事が出来ます。
是非、あなたも身の回りの凸凹を探して
実験をしてみられて下さいね!(#^.^#)
それでは、最後の最後に、
私のおまけ作品を添えまして
第1回 ワークショップを終了とさせて頂きます👏💕
この度は、長時間のお付き合いを賜りまして
誠に有難うございました❣️(^-^)★
そして、お疲れ様でございました💖✨
第2回ワークショップ開催の際も
どうぞ宜しくお願い申し上げます!!(#^-^#)(笑)
良き お家時間をお過ごし下さいませ👋💕
ありがとうごニャいました!😸🐾