カラーチャートの作り方・基本と混色の2種(油性 色鉛筆120色)

有ると便利な 制作補助☆

 

こんにちは!
今回は、色鉛筆のカラーチャートの作り方・2種類(基本と混色)をご紹介させて頂きたいと思います(#^-^#)
あなたのご参考になれましたら幸いでございます
先ずは、『カラーチャートとは何?』と言うところから、
何故それを作るのか、作る目的、利点、その使い方等をお話しさせて頂きます。

 

カラーチャートとは、主にデザイン(印刷等)のお仕事で日常的に使われる用語ですが、
日本語に置き換えますと『色見本』となります。
色見本…。 この言葉も少し聞き慣れない言葉で、どんなものなのか想像がつきにくいかもしれませんね。

私は、画材(色材のセット)を分厚い本、各色を本のページに例えて、
画材に対するカラーチャートの翻訳を、その画材の色の目次 と考えております。

 

絵を描いていて、『ここにはこの色が欲しい!』と思った時に、
使用している色鉛筆が12色セットなら、恐らく直ぐにその色を見付ける事が出来るでしょう。
24色、36色セットでも まだなんとか、直ぐに目的の色を見付け出せる事と思います。
しかし、これが72色、100色、120色、150色、それ以上の本数のセットとなれば、
いくら綺麗に並べていても、もう容易にはイメージに合った色を発見出来ません…(^_^;)ゞ
(購入して以来、未だに使用した事の無い未知の色も有ったり…(笑)
そんな時に有ると訳に立つのが、カラーチャートなのです!!✨

 

実際にどの様なものなのか、ご覧頂きました方がお話が早いですので、
私が使用している色鉛筆と、それを使用して作りましたカラーチャートをご紹介させて頂きます。
それではどうぞ、ご覧下さいませ (^-^)/-

 

 

色鉛筆120色

 

 

私が色鉛筆画の制作で主に使用している油性の色鉛筆です。
こちらは、ドイツ製のファーバーカステル社から発売されている全120色のセットになります。
次のお写真が、この色鉛筆を1色ずつ紙の上に出していって作った カラーチャートです。

 

 

色鉛筆120色 カラーチャート

 

 

使用した用紙は、モンバルキャンソン紙のF4号サイズです。
純白に近い真っ白な、表面に少し凹凸のある画用紙です。
主にパステル画や水彩画に好まれて使用されています。
(カラーチャートを作る際に使用する用紙は、ご自身が絵のご制作に使用するものと同じものを選ばれる事をお奨め致します。)

この紙の中に120色を整列して並べられる様に、紙の寸法を測り、電卓で割り算をしながら鉛筆で升目を作りました。
ちょっと面倒な作業ですが、使い易いものにする為に頑張ります💪
並び順は、私の場合はメーカーが付けている番号とは関係無く、自分が見易い、使い易いと感じる並びに変えてあります。

 

 

色鉛筆120色 カラーチャート

 

 

各色には色の名前もきちんと付けられているのですが、一つ一つ書き出すのは大変ですので
私は番号のみの書き出しに致しました。

各色、左端から右方向へ鉛筆を動かしています。
描き始めの左端は筆圧を高く、描き終わり側の右端へ進むにつれて、筆圧を弱めていきます。
この様にする事で、その色を濃く使った時と、薄く使った時の色合いも、確認する事が可能になります。

カラーチャートを作っておけば、欲しい色味も、その色の番号も直ぐに見つけ出す事が可能になります。

 

以上は、私のカラーチャートの作り方です。
カラーチャートには決まった形はございません。
これは私が作ったカラーチャートですので、
必ずこうしなければなりませんと言うものではございません。
作る形は、百人百様です!(^-^)
ご参考までにご覧下さいませ。

 


 

 

続きましては、カラーチャートの応用編、混色チャートをご紹介させて頂きます(#^.^#)
先ずは お写真からどうぞご覧下さいませ…

 

 

混色カラーチャート5

 

 

こちらの混色チャートは、その名の通り、色と色とを混ぜ合わせた色見本です。

色鉛筆で絵を描く際でも、絵の具の様に混色をして、新しい色を作り出し、表現の幅を広げる事が出来ます。
その方法もご紹介させて頂きます。

 

絵の具の混色方法は、パレットの上で絵の具を混ぜ合わせます。
それによって、新しい色の絵具を作り出します。
しかし、色鉛筆はその様な事が出来ません。 ではどうするのかと申しますと…。
色鉛筆は、紙の上で色と色を重ね描きしていき、視覚的に色を混ぜ合わせます。
そして、新たな色を生み出します。
例えば、緑色が欲しければ、黄色と青色を重ねる、等です。

原色そのままの色を使用すれば、明るく濁りのない純粋な色の表現が出来ます。
一方、元々のセットに入っている原色のままでその色を使用せずに、
混色によって作り出していく色の方が 表現の奥行きや幅は豊かになります。
描く絵、自分自身の作品のイメージに合う色の使い方を、その時々に応じて出来ると素敵ですね。

混色チャートを作る際に使ったお道具も、ご紹介させて頂きます。

 

 

混色カラーチャート

 

 

混色チャートも、先と同じ120色セットを使用していますが、
その中から 私が主だった色、自分自身が制作時に良く使用する色を16色選び出し、その16色で混色チャートを作りました。
(白、黄、橙、赤、桃、紫、水、青、青緑、黄緑、緑、深緑、黄土、赤茶、灰、黒色)
使用した用紙は、A4サイズ、普通の白い画用紙です。
鉛筆で升目を作り、各升目の中で、それぞれの色を重ね合わせていきます。

 

【混色チャートの制作手順】

  1.  一番左の縦列(101表記の有る列)の最上段から下方向へ、
    白、黄、橙、赤、桃、紫、水、青、青緑、黄緑、緑、深緑、黄土、赤茶、灰、黒色の各色を置きます。
  2. 1で置いた各色を、一番右の列(199表記の有る列)まで同じ筆圧で延長させていき、着色していきます。(横方向へ動く作業をしました)
  3. 次に、縦方向に動く作業をします。
    一番上段の左端から右端へ、先と同様に
    白、黄、橙、赤、桃、紫、水、青、青緑、黄緑、緑、深緑、黄土、赤茶、灰、黒色の各色を置きます。
  4. 3で置いた各色を、一番下段まで同じ筆圧で下へと延長させていき、着色していきます。
  5. これで、全ての升が色で埋まりました。
    綺麗に2色を重ねられていない部分は、適宜、再度色を丁寧に重ねて整え、完成です。

★ 混色は、先に濃い色を置き、その上に薄い色を重ねていく方が比較的 綺麗に平滑な表現が出来ます。

 

 

混色カラーチャート2

 

 

左端の縦列には、各色の上に白色の色鉛筆を重ね描きして、ペールカラー(薄い色、白みを帯びた色)を作っています。

 

 

混色カラーチャート4

 

 

色鉛筆を縦方向へ使ったり、横方向へ使ったりして、2色を重ね混ぜ合わせていきます。
少し筆圧を高くして重ねてみると、美しい色が現れますよ(^_^)

 

 

混色カラーチャート3

 

 

以上、私が作りましたカラーチャート(色見本)の2種類をご紹介させて頂きました。
どちらも簡単なものですが、あなたのご参考になりましたら嬉しく存じます。

 

色材のカラーチャートは、自分自身の制作の為に使うものです。
謂わば、頼れる縁の下の力持ち!でございますね (^-^)
ですので、自分が使い易い様に、好きなように、楽しく作りましょう。

カラーチャートを作る作業は、綺麗な色の前で無心になれて、とても心地が良いです。
そして、制作の際に有ると大変便利です。
皆様にもカラーチャート作りを是非お勧めさせて頂きます。

 

最後までご覧下さいまして、有難うございます

 

 

北野田絵画教室 講師の色鉛筆画 椿2

『 けいこさんからのプレゼント 椿の花 』 ( 講師・色鉛筆画・F4号 )

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